惑星が天球(空)で近づく(見かけの方向が一致する)ことを合(conjunction)という. 昨日の冬至の日は, 木星と土星がめったにないほど近づく日で, その距離(角度)は6分半(1度の約1/10), 月の大きさの1/5という近さ.
木星と土星の公転周期は各々12年, 30年で, 合はその最大公約数の約30年ぶりに起こるが, これほど近づくのは過去では1623年(約400年前), 次は60年後とのこと. 私の年代の皆さんにとっては一生で一度のチャンスということになる.
ということで, この季節晴れが期待できない山陰の住人としては, 晴れた場所を求めて....
Jupiter=木星, Saturn=土星, Io(イオ), Europa(エウロパ), Ganymede(ガニメデ)は木星の4大衛星(ガリレオの衛星)のうち3つ. もうひとつのCallisto(カリスト)は左にはみ出している. 土星の最大の衛星Titan(タイタン)も土星の右上にあるはずだが露出不足で見えない.
山を越えて天気予報「晴れ」のところに行ったが, 日の沈むころから西の空に雲がかかってしまい, 木星と土星が沈むまでの約1時間にわずかの間だけ雲が切れて, 数秒のムービーを撮ることができた.
というキワドイ写真.
17:30ごろはこんな感じ.
なぜかお客さん...
これがまねき猫だったのか, この後, 「これ何ですか?」という方が2組話しかけてこられた. 初めはまだ雲を見ていた時に道の駅の職員さんで「木星と土星があの雲の向こうでくっついてるはずなんですけど...」と, 次は隣に車を停めていたご夫婦が撤収中に話しかけてきて, とれたての動画ファイルを見せてあげたらやたら感動していた.
ちゃんと晴れて余裕があったら, いろいろ露出を変えて撮影し, 木星の縞模様と土星の輪と彼らの衛星たちが全部見えるのを合成できる(いわゆるHDR=high dynamic range)かもしれないが, 一瞬の雲間だったので撮れただけで感謝としましょう :-)