クリスマススターとかベツレヘムの星と言ってるけど, ちょっと違う感じと思ったが.....
実は, 今年12月21日前後に木星と土星が西の空ですごく近づく.
12/21 17:30の南西の空のStellariumによる表示. 木星(Jupiter)と土星(Saturn)がほとんど重なっている. その間隔は月の見かけの大きさの1/3くらいという近さ.
望遠鏡の230倍の視野の中に木星と土星が同時に入るくらい近い.
問題は, 見える位置が南西の高度15度付近(17:30〜18:00くらい)で19:00くらいにはもう沈んでしまうという低さ, しかもこの地方では曇りがちな季節であまり見える見込みがないことTT
冬に晴天の山陽まで行ってみるか...
冬に晴れる地方の皆様よろしく.
ところで, 「ベツレヘムの星」をWikipediaで探すと...
キリストの誕生に際して, 「東方の博士」が星を見てその兆を知りベツレヘムに訪ねてくるというエピソードがあり, この星をクリスマススターとかベツレヘムの星と言う.
これをキリスト生誕前後に発生した何らかの天文現象と関連付ける試みがいろいろあって, 惑星の「合」(地球から見て複数の惑星が同じ方向に見える, conjunction)や彗星, 新星など諸説がある.
その中で, BC2年6月の金星と木星の合の話があった.
Stellariumで見るとこんな感じで, 木星と金星の間隔は各々の大きさよりも狭いくらい近づいている. 肉眼で見ると最も明るい2つの惑星がひとつに融合したように見えてすごいインパクトだっただろう.
これは夕方の西の空なので, 聖書に出てくる「東の方で星を見た」というのと違うという話もあるが, エルサレムからみて東方の博士(天文学者?占星術者?)がこの星を見てエルサレムに来たというのなら, 西の空の星だった可能性もある.
ヘロデ王が死んだとされる年よりも後なので違うという話もあるが....
惑星の合とベツレヘムの星もあながち関係ないわけではないかも.