直焦点撮影よりは大きくしたいけどアイピース投影ほど拡大したくないときに使えそうな2倍バローレンズ. 笠井トレーディングのGSO 2インチマルチショートバーローはなかなか良さそう.
取付け方によってバーローレンズ後方のセンサまでの距離が変わると倍率もフォーカス位置も変わるので, BKP150でテストした.
真ん中の使い方で良さそう. フォーカス位置は, ドローチューブをいっぱいに引き出してさらにバーローレンズを少し引き出したところになる. 延長筒を使うと長すぎてフォーカスが合わない.
BKP150でF10以上, R200SSでF8以上となるのでコマ収差は気にしなくていいかも? (コマコレはF4-6用だから使えない)
追記: 他のカメラの場合...
他のカメラをつなぐときに倍率を計算できるように, センサまでのバックフォーカスと倍率の関係を出しておく.
上のテストで使ったFujifilmのカメラはフランジバックが17.7mm. 真ん中の構成だと, バーローレンズ後端からカメラの前までの長さが82mmなので, センサまでの距離は82+17.7=約100mm. これで2.18倍.
3番めの構成では132+17.7=150mm. これで2.76倍.
つまり, 単純な比例関係を仮定すればバーローレンズ本体後端からセンサまでの距離と倍率の関係は
M=0.0116 L(mm) + 1.02 (倍)
ということになる. ASI385等の惑星カメラの場合, カメラのフランジバックは12.5mm(赤いケースの出っ張った所からセンサまで). センサとバーローレンズの接続は, 1.25"スリーブを使ってもT2-2"アダプタを使っても93-94mmであまり変わらない.
バーロー本体からセンサまでは12.5+93=約106mm. 上の式によると2.25倍. これで良さそう.