風来坊@真幸福知

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始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

工作!: Kenkoの5cm 9倍ファインダー → ガイドスコープ

同じようなことはいろんな人が考えるらしいが....

darknebula.littlestar.jp

某ネットオークションでもよく出ているKenkoの5cmファインダーは, 以前からガイドスコープになりそうに見えていたが, この度ふと思い立って作ってしまった.

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Kenko 5cm 9倍ファインダーをガイドスコープにする工作:

  1. 鏡筒の接眼部をとってVixen 2倍バローレンズを付け, そこにCMOSカメラ(ZWO ASI)を付ける. フォーカスが出るようにバローレンズの差し込み具合を調整.
  2. 鏡筒をカメラ雲台に付けられるように, UNC1/4ネジの付いた台座を付ける.

1は, はじめ接眼部用の2インチ→1.25インチアダプターの2インチ側をΦ50mm弱まで削って差し込もうと思っていたのだが, 元々付いている鏡筒後端の板の孔(30mmくらい?)を広げてバローレンズを差し込んで接着することにした. (安く買ったアダプターが中国発送でなかなか来ないのと, こっちの方が軽くできそうなのと, 今日たまたま工作を始める気になっちゃったから)

2は, 手元の端材やネジをあさって10mm厚のアルミ板と適当な4mmビス(丸と皿)を発掘して製作.

2の台座を夕方のひとときを使って作り(文字通り荒削りの風合), 夕食後に鏡筒後端の板を削り, ASIカメラを取付けて遠くの街灯にフォーカスが合うようにバローレンズの差し込み位置を決め, バローレンズのキャップを適当に切ってスペーサを作り, それをはさんでエポキシで接着.

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接眼部のフォーカス調整はないが, もともとファインダーは対物レンズのネジでフォーカスを合わせて固定しておくようになってるので, 同じように調整して固定しておけばガイドスコープのフォーカスを合わせる手間も省ける.

25mmアイピースを付けて倍率が14倍くらいになるのが確認できたので, 対物レンズ+バローの合成焦点距離はf=350mmくらいでしょう(5cm対物レンズはf=175mmくらいということか).

完成したガイドスコープは今まで使っていたKenko Sky Walker II (6cm f=420mm)と比べるとかなり小さくなったので, 撮影に行くときの荷物は若干コンパクトになる.

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ところが, 重さを測ってみると両方とも同じで470gだったりする(笑)(Sky Walkerはオールプラスチックなのでめちゃ軽い).

まあSky Walkerはドローチューブがガタつくなどガイドスコープとしては一抹の不安要素があったので, 小さくてガッチリしてるのはガイドスコープ側の歪によるガイドエラーを防ぐのには良いかも.

Sky Walkerはこれで不要なので手放すべきかとも思ったが, 観望するにはとても良く見えるのでポータブルお手軽望遠鏡としては使えそうだし, 何よりもStar Warsファンの心を掴むネーミングからは逃れられないので(笑^2)今後も居続けるのである.

<完>