アトラス彗星(C/2019 Y4 ATLAS)は今月から来月にかけて肉眼で見えるほど明るくなり久々の大彗星になるかも...と期待されていたが, 先日核が分裂してしまって暗くなっているとか, いや, また明るくなるかもとかいう状況.
先日晴れたときに写真を撮ってみました.
(Evostar 72ED (420mm F5.8), X-E2 ISO3200 3min x 10枚; 彗星核を基準に手動でスタック)
分裂した核が見えるか?拡大してみるが...難しい. ちょうど彗星核の近くに背景の恒星があったようで...
最近の夕方の北西の空にはもうひとつ, パンスタース彗星(C/2017 T2 PanSTARRS)もある.
(Evostar 72ED (420mm F5.8), X-E2 ISO3200 3min x 10枚; こちらは普通のスタックなので彗星が少し流れている)
彗星を撮ったあとは銀河をいくつか.
りょうけん座のクジラ銀河とバール銀河(whale and crowbar galaxies, NGC4631, 4656)
(Evostar 72ED (420mm F5.8), X-E2 ISO3200 3min x 10枚スタック)
りょうけん座のヒマワリ銀河(Sunflower galaxy, M63)
(Evostar 72ED (420mm F5.8), X-E2 ISO3200 3min x 10枚スタック)
渦巻きにある細かい構造は420mmでは見えないみたい.
おとめ座銀河団. 銀河が見えやすいように白黒の反転にして確認できたものに字を入れてみた. (画像が約2200x1500で大きいので表示に時間がかかるかも)
以前撮った上(北)の方.
(Nikkor ED180mm F2.8=>4, X-E2 ISO3200 3min x 7枚スタック)
今回撮ったその下の方.
(Nikkor ED180mm F2.8=>4, X-E2 ISO3200 3min x 10枚スタック)
Evostar 72EDの星野写真の周辺像?
ED屈折の中でいちばん安い2枚構成でもやはり星像の青ハロは全く気にならない程度. それはすごいのだが, F5.8という短焦点であることもあってか, 周辺部は(フルサイズじゃなく)APS-Cの視野でもかなり星像が歪む. 像面の湾曲によるということらしく, これを補正するフィールドフラットナーというものがある.
上の彗星の写真は周辺をかなりトリミングしてあるが, トリミングをほぼしない(スタックで乱れる縁くらい)と...
(最初の写真と同じもの, スタックを恒星を基準にしてある.)
周辺2割くらいは星像が放射状に伸びてしまう. ここを使えるようにするには, やはりフィールドフラットナー?