ビクセンNew Polarisのモータードライブ(MD-5)をヤフオクで待つが, とんと出てこない. さすがに相当昔の品物なので既に無いのかと諦めていたところに, 今も多く使われているGP赤道儀(ドライブなし, 短い三脚付き!)が安価に出品されているのを見つけて買ってしまった. というのはGP赤道儀にはコピー製品Sky Watcher EQ5があり, それ用のモータードライブは今も市販されているから.
赤経だけの1軸(<1万円)で良いのだが, 1軸はシュミットさんでもここしばらく「在庫切れ」で入荷の予定も出ていないし, 2軸(約1.7万)の方はコントローラで速度の選択肢がひとつ多い(2x, 4x, 8x)のが良いかも知れない, ということで2軸を購入. とりあえず赤緯モーターは不要なので, コントローラ内部でコードを切り, モーターは保管.
GP(EQ5も)は赤経・赤緯ともにウォームホイールのギヤ数144なので, 赤緯体のジャンクを買って赤緯モーターをつけたらポータブル赤道儀として使えるんじゃないか?などという下心もある.
モーターの取付などはピッタリで問題なし.
使ってみるとコントローラを地面や三脚の開き止めに置くのが煩わしいので, どこかに引っ掛けられるようにヒモをつけたりもする.
ウワサの「クラッチ」はちょっと問題であった.
もともとは2次側の平ギアをゴムパッキンを挟んでストッパでボスに押し付けて固定し, モータの回転を微動軸に伝えるようになっていたが, これだといくら締めてもゴムのところで滑ってしまって軸の回転が遅れ気味. ゴムを外すときっちり締付けられてちゃんと回ってくれるが, 知らないうちに緩んでしまうこともあり, それで全くドライブしなくなっていたりする.
こんなのを心配するのは煩わしいので, ストッパにイモネジを入れて緩み止めにするように加工した. ちょうど手元にあまったM4のイモネジ, M4のタップがあったので速攻加工. 真鍮のネジ山のあるところにイモネジを当てるので多少ネジの損傷があるが, まあ使用上それほど問題なく許容範囲ということで, またしても多少乱暴な加工をしてしまつた(笑)
これでたぶん, 知らない間にドライブしなくなっているということは起こらないでしょう.
ネジで止めてしまうと観望の途中でストッパを緩めて手動微動を使うとかいうことはできないが, 8倍速があるので赤経を手動微動する必要はない. 8倍速を頻繁に使うとバッテリの消耗は?と少し心配したが, バッテリはほとんど消耗しない.
もともと単1乾電池4本(6V)用の電池ケースが付属しているが, USBモバイルバッテリ(5V)でも駆動できそうなので, USB〜DCプラグ(Φ5.5/2.1mm)のコードを作ってモバイルバッテリ(10000mAh)を使っている. 最近の主流である自動導入とかオートガイドとかの装置をつけると12Vバッテリーが必要になり, かなり電力も消耗するようだが(PC使うわけだから), 単純なモータードライブ1つだと小さなモバイルバッテリでも数晩使えそう. (3時間くらい連続使用してもバッテリのインジケータは4つ点灯のまま減らなかったりする)
こういうことでGP赤道儀がモータードライブ付きで使えるようになったので, BKP150は今はこっちに載っている.
以上.