風来坊@真幸福知

風来坊@真幸福知

始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

PDFプレゼンテーションツール

先日プレゼンを頼まれたとき, LibreOffice Impress (パワポみたいなやつ)で作ってプレゼンをやった. そのとき気づいたのだが, Impressでも外部ディスプレーやプロジェクタをつなぐとそれを検出して, PCのモニタでは発表者用コンソール(今のスライドと次のスライドと経過時間が出る)を, プロジェクタにはちゃんとその画面サイズにあわせてフルスクリーンのスライドを表示してくれるようになっている. (え? 今ごろ気づいたのかって? TT)

今までこういうのをよく知らなかったので, プレゼンはPDFをフルスクリーンで表示してやることが多かった. その場合はPCのモニタと外部モニタ(要するにプロジェクタ)の画面を同一(クローン)にするか, PCモニタをOFFにして外部モニタだけに出すことになる. PCのスクリーン(最近は19:10とか)とプロジェクタの画面サイズ(まだ4:3が多かったり?)は縦横比が違うことが多いので, その関係でプロジェクタの表示が画面いっぱいの(またはそれにいちばん近い)サイズにならなくて, スクリーンの表示がショボくなってしまうことがある. 先日のプレゼンの会場でPCのモニタ切替をいろいろやってみたが, 結局カンペキ:-)な表示にはImpressのデュアルモニタ機能を利用するしかなく, PDFビューアのフルスクリーンではダメだった.

それでふと思いついて探してみると, 数あるPDFビューアの中にはデュアルモニタ機能を使えるプレゼン用のものがあるのを知った.

この2つが良さそう.

pdfpc (PDF Presenter Console) : https://pdfpc.github.io/  (Linux, Macバイナリあり)

dspdfviewer (Dual-Monitor PDF Viewer) : http://dspdfviewer.danny-edel.de/ (Linux, Mac, Windows バイナリあり; 1.15.1はポータブル版) 実行ファイルの配布はここ=> https://github.com/projekter/dspdfviewer/releases

なぜPDFによるプレゼンが必要かというと, パワポにしてもLibreOffice Impressにしてもプレゼンを作成したPCではない所に持って行ってプレゼンをやる場合, フォントが無かったり違ったりすると無残な表示になることがあって, フォントを埋め込んだPDFの方がずっと安全ということ. それにパワポのプレゼンは私のLinuxラップトップではまともに表示できない(LibreOfficeでだいた〜いちゃんと?表示するけど)ので, 結局PDFにしてやるから.

上述のpdfpcだとPCのモニタはこんな感じ.

f:id:cheonghongsa:20180313193355p:plain

中央下の時間は最初のページ(タイトル)から移動した瞬間から測られるプレゼン経過時間. 外部(副)モニタは当然ながら全画面のスライド一枚表示.

Linuxだとpdfpcはディストリビューションのパッケージにもあって,

sudo apt install pdf-presenter-console

とかで簡単に入れられる. dspdfviewerもあった. (私はUbuntu)

dspdfviewerの方は, もともとLaTeXのbeamerとかいうのを使って作られたプレゼン用のビューアで, デフォルトではページの半分だけ表示する(半分は発表者用のノートになるらしい). コマンドラインでオプション -f を付けて起動するとfull-pageモード(要するにふつう)になる. (初め半分しか表示しないのでバグかと思った)

Linuxだと, ~/.config/dspdfviewer.ini というファイル(設定ファイル)に"full-page=true"と書いておけば -f オプションが起動時に有効になる. Windowsだとこの初期ファイルをどこにおけばいいのか良く分からないので, バッチファイルにオプション付きで起動するように書いておけば良いかも.

また, Windows用のver. 1.15.1のバイナリ(実行ファイル)はzipファイルで配布されているがインストーラじゃなく, どこでも展開して中のexeファイルを実行すればよいポータブル版なので, プレゼンのPDFといっしょに実行ファイルのフォルダ一式をUSBメモリに入れておけばそれでプレゼンできる.

フォルダの中に"DSPDF.bat"をつくって

   start dspdfviewer -f

と書いておく. この DSPDF.bat をカチカチで起動するとPDFファイルを開くダイアログが出るので, ファイルを選んでOpen. こっちのコンソールはこんな感じ.

f:id:cheonghongsa:20180313195317j:plain

プレゼンの経過時間(Total)だけじゃなく, 左端には時刻, 右にはスライド毎の経過時間が出る. (プレゼン中はあまり見ないと思うが...)

他にもデュアルモニタをサポートするPDFビューアはあって, もうひとつ

PDF Presenter : http://pdfpresenter.sourceforge.net/

というのを試してみた. JavaなのでJava RuntimeがあればLinuxでもWindowsでもMacでも動作するしポータブル仕様なので便利だが, 何故か日本語フォントが化ける場合があって断念.

次のプレゼンからPDFもこんな感じでできるのはかなり快適かも.