風来坊@真幸福知

風来坊@真幸福知

始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

春〜夏の夜空をガチで探訪(笑)

5月の宵の口はいわゆる春の星座が空にある. 天の川じゃないところなので星はまばらでその分遠くの銀河団(要するに天の川銀河の外)があちこちに.

(以下の写真のデータ: BKP150(15cm反射)直焦点, Fujifilm X-E2, ISO3200, 露出56s x 数枚スタック(Siril), Gimpで色調調整)

<M87> 史上初のブラックホールの直接観測で話題になったおとめ座の巨大楕円銀河. (巨大といっても小型望遠鏡では見た目は地味)

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<Markarian chain (マーカリアン・チェーン)と呼ばれる銀河の連なり> M87のちょっと上(北)にあるおとめ座銀河団の中で賑わいのある(?)ところ.

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<M81-82: 渦巻銀河と葉巻型銀河のペア> おおぐま座の北斗七星の近くにあるわりと明るい銀河たち.

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<M97-108: フクロウ星雲(惑星状星雲)とサーフボード銀河の愛称がある> 北斗七星のひしゃくの底の辺り. フクロウ星雲がかなりブルーなので彩りの少ない春の空でちょっと彩りがある感じ.

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<M51: 子連れ銀河?> 北斗七星のひしゃくの柄の端っこ辺りにある.

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そのうち東の空にヘラクレス座が昇ってくる. ここにでかくて明るい球状星団M13がある. 双眼鏡でも広がりが見えるくらいでかいし15cm望遠鏡ならツブツブが見えるので観望会でうけそう.

<M13: ヘラクレス座の球状星団>

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ここまで15cm F5の撮影はガイドスコープの照明を作ったにも関わらず手を出すより出さない方がブレが少ない!?ので結局オール手放しガイド. それで露出は1分まで. 3分くらいできたら...とハマりかけるのを, それでもこのくらい写るんだからと喜んでおく. (知足! 合掌:-)

夜中すぎには天の川が昇ってくる. ここら辺から空はいわゆる夏の星座で占められる. その南の端っこはさそり座.

(以下2枚のデータ: Canon G7X (コンデジ!), ISO1600, F2.8, 露出30s x 5枚スタック(Siril), Gimpで色調調整)

<さそり座〜いて座付近の天の川>

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<夏の大三角(はくちょう座, こと座, わし座付近の天の川)>

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夏の天の川は, いて座に銀河系の中心部があり太くて濃い. 写真に撮るとカラフルな散光星雲など多彩. このCanon G7Xの写真ではあまり彩りが出ないが...

(以下の写真のデータ: Nikon 200mm F4=>5.6, Kenko LPRフィルタtype2, Fujifilm X-E2, ISO3200, 露出120s x 数枚スタック(darktableでPPMに変換後Sirilでスタック処理), Gimpで色調調整)

<さそり座のアンタレス付近> 中央の赤い星がアンタレス. その右に球状星団M4. この辺り赤青黄の散光星雲が入り組んでいるのが見える写真を見たことがあるがなかなかそこまで鮮やかには... 露出時間がもっと必要!?

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<M7 (トレミーの星団)(下), バタフライ星団(上)> 天の川の中にあるM7は望遠鏡のなかった古代ギリシャでも知られプトレマイオス(トレミー)が記録に残しているとのこと.

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下半分がやたら明るいのは天の川の濃いところだから. トレミー星団(M7)は下の左よりのごちゃっとした星の集り. 上の方の背景が黒くなったところにある集りがバタフライ星団.

<M8(ラグーン星雲, 下), M20 (三裂星雲, 上)> Trifid nebulaを三裂星雲と訳したセンスには今ひとつ...と思ってしまう. 三つ葉とか, パンジー星雲とか思いつかなかったのかな... ;-(

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<M24: 天の川の中にある星の密集地(star cluster)> 日本ではバンビの横顔とか呼ばれるらしい. サングラスをかけたスヌーピーに見えるのは私だけ??(笑)

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<はくちょう座のベイル星雲>

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<はくちょう座の北アメリカ星雲> どうやってこんな形の星雲があるんだろうと不思議に思ってしまう造形. その右の赤いのはペリカン星雲. 右の明るい星が白鳥のしっぽのデネブ.

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以上, 10連休の中の晴れた月のない夜に近くの山にて... 他にも二三人同じような人たちがいましたが, ずっと晴れとると皆忙しそうで世間話をしに行く暇もなし(笑).

さらに... 後日うちの庭で. 街灯の明かりもあるし薄雲でコンディションは良くないですが小さくて輝度の高いものは一応写るらしい.

(BKP150(15cm反射)直焦点, Fujifilm X-E2, ISO3200, 露出56s x 数枚スタック(Siril), Gimpで色調調整)

<M3: うしかい座球状星団> ヘラクレス座が昇ってくる前に球状星団を見たい(見せたい)時の定番, うしかい座球状星団.

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<M57: こと座にある惑星状星雲> 小さくて輝度が高い. 青〜赤のグラデーションがいい感じだが肉眼では白黒.

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<M27: こぎつね座の惑星状星雲(通称ダンベル星雲)> M57より大きく輝度は低い. 地図の銀行マーク?

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zzZ...