風来坊@真幸福知

風来坊@真幸福知

始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

WindowsのVM: QEMU-KVMからVMware Workstation Playerへ逆戻り

f:id:cheonghongsa:20181015111413p:plain =>f:id:cheonghongsa:20181015111419p:plain

以前, ノートPC(Linux)を買い替えたときにWindows VMVMwareからQEMU-KVMに変更した. VMwareが有料の商用ソフト(個人利用などは無料)なのに対してKVMLinuxカーネルの機能に組み込まれていてフリー, それにVMware Workstation Playerはホスト型VMなのに対してQEMU-KVMはハイパーバイザーだというので性能も良いんだろうとの期待をしていたのだが, ちょっと苦労してインストールしてみたところ, GUIでのキー入力が何となく遅いという結果...

まあそれでもそれなりに使えていたのだが, 別のPCで使っているVMware Workstation Player (Linux上でWindwos VM)のWindowsが快適に使えるのに対してどうも...な気がしてきたので, 再びノートPCの方でVMwareWindows VMを試してみた. すると, はっきりと体感速度の差がある. ホスト側とのファイル交換(samba経由, フォルダが開くときのタイムラグとか転送時間とか), GUIでのキー入力にしても, VMwareの方が速い.

とくにキー入力に関しては, QEMU-KVMでは(速くなるとウワサの)SPICEを使ってもキータッチと文字の表示の一瞬遅れがあってタイプミスが出やすく, 小さなストレスがだんだん蓄積する感じだった. (設定を最適化したらほんとはもっと速いのかも...) VMwareはそういうストレスがない. とくにGUI操作が多いWindowsVMを使うのならば, たとえLinux上であってもKVMよりもVMwareの方に利がある感じがする. リソースの制約のあるノートPCでは, 微妙なパフォーマンスの差が作業効率に響く. VMware強し...

ということで, 一旦はQEMU-KVMに変えたのですが, 再びVMware Workstation Player (ver. 14.1.3)に戻してしまいました. m(. .)m

問題は, 一旦VMwareVMQEMU-KVMに変更してしまうと, その過程でレジストリをいじったりいろいろしているので, それをもとに戻すのはたいへん. 結局, 使っているVMの再変換はあきらめ, 別のPCで使っていたWin10のVMをコピーして, WindowsMS Officeなどのライセンス登録を一度削除し, QEMU-KVMWindowsで使っていたのを再登録ということで一件落着. 予めQEMU-KVMWindowsの方でライセンス登録を削除しておくことが必要.

ということで, Linuxホスト上でのVMware Workstation PlayerのQEMU-KVMに対する利点は:

  • GUIWindows VMを使うかぎり, 作業効率にひびくレスポンスはこっちが上.
  • 仮想ディスクが分割できる(<2GB以下など)のでファイルサイズに制限のあるファイルシステム(FATのUSBとか)にもバックアップできる.
  • 仮想ディスクの指定サイズに対して空き領域の分だけ圧縮するツールがあり(Compact Disk), ホスト上での仮想ディスクサイズを節約できる.
  • とにかくインストールも使うのも簡単.

対するQEMU-KVMの利点は:

  • オープンソース, 仕事でもなんでも無料.
  • もっといろんなことができる. GUIと接続・切り離し自由自在, GUIなしのサーバなど.
  • ハイパーバイザだからきっと中身のパフォーマンスはいいのでしょう.
  • 設定を最適化したらホントはもっと速いのかも...

VirtualBoxという選択肢には手を出していないが, QEMU-KVMが負けるなら期待薄な気もする...

ググってもQEMU-KVMLinux限定であることもあり, 他のVMツールとの比較はあまり書かれていないみたい.

 

追記:

最近のブログ記事で, KVM上のWindowsのパフォーマンスを測った話があった.

VMと別のハードとのWindowsのエクスペリエンスインデックスの比較で, 厳密な比較ではないが, ディスクとグラフィクスに難がありそうという話.